冒頭と結末

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はじめての大腸内視鏡検査

まずは通院。午後の診察から行くことに。血便自体は朝方出たので念の為朝はゼリーだけ食べ、飲むのは水だけ。昼食も抜いておく。内視鏡検査しましょう!って言われるかもわからなかったので、とりあえずお腹の中にはあまりモノは入れないでおこうと準備。

通院。問診票を書き診察。まずはお腹の状態を見るために写真(CT?)を撮ることに。写真を見た限りだとお尻の出口、比較的浅いところが切れてるかなー程度で異常は無さそうとのことだが、心配なら内視鏡検査しとく?(実際はこんなフランクじゃないけど)と言われ、原因が何だかわからない不安を抱えて日々を過ごすのは嫌だったので二つ返事で宜しくお願いします!と検査を受けることに。

※お医者さんの診察に役立ったかはわからないが、血が出た時念の為写真を撮影しておいた。便器とトイレットペーパーについた血の写真。こんなん4K画質で撮影してスマホに残しときたくねえよ!と思ったが、とにかくやれることはやっといた方がいいと思う。

運良く翌日の検査が空いていた為、じゃあ早速明日やっちゃおう!となる。先生の説明わかりやすくてハキハキしてて好き。採血を終えこれからの過ごし方と当日についての説明を受ける。夜7時までに夕食(具のない味噌汁やスープ)を食べ、夜9時に下剤を飲む。朝食は無し。

腹減って大変かなあと思っていたが、「食べ物入ってこないなら腹鳴らしても仕方ねえな」と身体が順応するのか空腹感は無かった。下剤は渋い梅昆布茶の素をポカリで溶かしたような味。常温だとしんどい。下剤を飲んで4時間後くらいに便意がきて、粗方固形の便が出た後は水のような便が続く。翌日9時の通院までトイレに行った回数は5回くらい。下痢の時のような痛さと漏れちゃうという緊張感は無く、ある程度便意はコントロールできたのが意外だったが、病院に行くまでに漏らしたら泣いちゃうので、行く前にある程度出せるもんは出しといた方がいいと思う。

病院では個室を与えられ、テレビを見ながら3時間で2リットルの下剤を飲む作業が開始。白い壁で構成された部屋で1人、お世辞にも美味しいとは言えない下剤を淡々と飲み続け、トイレで排便し、便を確認する…。この繰り返しは中々精神的にくるものがある。合間に看護師さんが便を確認してくれ、優しい言葉をかけてくれるのが嬉しくもあり、恥ずかしさと申し訳無さもあり。

どこの馬の骨ともしらん人の便を目視で確認してくれるんだぜ?それが仕事だからって言われりゃそうなんだけど、この人達に何かできることはあるだろうか…差し入れしようか…とか色々考えながら、飲んだ下剤の量が1リットルを超えた辺りで、便がほぼ水になった。もう下剤飲まなくても大丈夫ですね!とOKを頂き、検査まで温かいお茶を飲みながら本を読みゆっくり過ごすことに。

着替えて検査開始。お尻にヌルっとスコープが挿入され、明確にではないがお腹の中を何かが進んでいくのがわかる、鎮静剤無しでやったので所々鋭い痛みがあるものの、許容できる程度。圧迫感を感じながら、赤ちゃんをお腹に宿す女性ってこれ以上のものを何ヶ月も大事に抱えて生きてくんだな…本当に凄いなと考えながら耐えていた。検査自体は体感10分もかからなかったと思う。恥ずかしさは無い…というよりは接してくれる皆さんが優しくて、スムーズな検査の為には恥ずかしさとか体裁気にしてる場合じゃないなと思い、バンバンおならした。

結果は特に悪いものは見つからず、やはり切れ痔ではないかとのこと。確かに入り口付近が赤く、ここからの出血かあと。自分の大腸内を映像で見るのは不思議な感覚だった。空気を入れながら検査したので、検査後はおならが沢山出た。お腹の違和感は数時間で消えた。特に悪いものが無いのにこんな大掛かりな検査してもらって申し訳ない!という気持ちもあったが、何も無いのが一番だよと先生が言ってくれたのでとても救われた。

検査から数日経過したが、何故か便通がとてもいい。ファスティングとか懐疑的だったが、大腸を定期的に綺麗にするというのは案外いいかもしれないなと思った。おしまい。